「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、もしもに備えて防災グッズを揃えることはとても大切です。
しかし、あれもこれもと備えても家の中の収納スペースは限られていますし、ましてや非常用持ち出しバックの中に入れられるものは本当にわずかです。
本当に必要なものを備え忘れていたということにもなりかねません。
この記事では、一般的にはいると思われがちでも実は優先順位が低い防災グッズと本当に必要な防災グッズについて解説しています。
- 優先度が低い防災グッズ
- 必要な防災グッズ
- 必要な防災グッズの効率のいい備え方
防災グッズでいらないもの(無くても困らないもの)
いらないもの | かわりに備えたいもの |
---|---|
テント | エアーマット・寝袋 |
毛布・新聞紙 | アルミブランケット |
コンパス | スマホの地図アプリ |
ロープ・ひも | ガムテープ |
ティッシュペーパー | トイレットペーパー |
テント
災害時のプライベート確保にとテントを備える人がいますが、実際には使う機会は多くないです。
まず、自宅が損壊していなければ在宅避難ができるので、テントは使いません。
避難所で過ごすことになった場合でも、室内は大抵の場合家族ごとにスペースが決まっており、狭いのでテントは立てにくいです。
また、避難所の敷地外だと、防犯や安全性の面から不安があります。
以上の理由から、防災セットにテントを備えておく必要はありません。
エアーマットと寝袋を備える
避難所での寝泊まりに役立つのがエアーマットと寝袋です。
この二つを組み合わせることで、床の固さや冷たさを和らげ、快適に眠ることができます。
寝袋だけを備える人も多いですが、エアーマットがあることによって寝心地が全然違うので併用することをおすすめします。
コンパクトに収納できるので、非常用持ち出し袋にいれるのにも負担になりません。
毛布・新聞紙
避難時の防寒対策として毛布や新聞紙を備えるのはあまり実用的ではありません。
毛布は重くてかさばりますし、新聞紙は濡れたら使えないわりにあまり温かくなりません。
被災後3日~1週間たつと支援物資で配られるようになるので、毛布はその時に利用するとして、それまでは手持ちのもので寒さをしのぐ必要があります。
アルミブランケットを備える
被災時の防寒グッズとしておすすめなのはアルミブランケットです。
アルミブランケットの特徴は
・軽い
・薄い
・暖かい
です。
見た目はペラペラなので「こんなもので本当に寒さをしのげるの?」と思われがちですが、驚くほど保温性がいいので季節によってはじんわり汗をかくくらい暖かくなります。
カサカサ音の少ない静音タイプのものを選べば避難所での使用も気になりません。
冷気の侵入を防ぐため、大き目ですっぽり体がおさまるサイズのものにしましょう
コンパス
コンパスは電気や電池を使うことなく方角を知ることができるので、自宅以外で被災した時に使えるかのように見えます。
しかし、コンパスで分かるのは方位だけなので、現在地から目的地への方角が分からなければ役に立ちません。
スマホアプリとモバイルバッテリーを備える
被災した時に一番実用性があるのはスマホの地図アプリです。
地図アプリはGPS機能で現在地がわかるので自宅や避難所までの道筋をすぐ把握することができます。
携帯の基地局が被害をうけてしまうと使えないのでは?と思われがちですが、近年では「00000JAPAN」という災害時誰でも無料でWiFiが利用できるサービスがあり、長時間ネット接続ができないという事態は少なくなっています。
GPSは電池の消費が激しいので、モバイルバッテリーを忘れずに備えておくようにしましょう。
スマホは地図アプリの使用以外にも連絡手段や情報収集ツールとして、被災直後は特に大切な役割を果たします。
大切な時にスマホの電池が切れてしまったという事態は避けたいですね。
ロープ・ひも
災害に必要なものといえばイメージでロープやひもを思い浮かべる人もいるかもしれません。
確かに災害救助の場面でこれらを巧みに使って命が助かったということもありますが、専門知識を持ち訓練していないといざという時に役立てるのは難しいです。
もし何かを縛るために使いたいなら、ロープよりガムテープがおススメです。
ティッシュペーパー
ティッシュペーパーは災害時色々な場面で使いますが、より汎用性の高いトイレットペーパーを備えるようにしましょう。
トイレットペーパーは芯を抜いて潰すとかなりコンパクトになるので、非常用持ち出し袋の中にもかさばらずに収めることができます。
必要なものを効率よく備えられるのは市販の防災セット
いらないものを省き、本当に必要な防災グッズを効率よく揃えるには、市販の防災セットが最適です。
市販のものであれば何でもいいというわけではなく、
・防災メーカーと専門家(防災士など)が共同開発している
・官公庁や大企業に納品実績がある
・一つ一つ品質が良い
というような特徴のあるものがおすすめです。
こだわって作られた防災セットはただの詰め合わせではなく機能や工夫がつまっています。
上記を全て満たしたのが「LA・PITA」という防災メーカーの販売する「SHELTER」(シェルター)という防災セットです。
防災士がプロデュースして企業と一緒に作っているため無駄がなく、必要なものが揃っています。
我が家も、SHELTERの防災リュックを購入し、女性用の防災グッズ、赤ちゃんと子ども向けの防災グッズを足して我が家で必要なものが揃った防災セットにしています。
必要なものが一通り揃っている防災セットに、各家庭で必要なものをプラスするのが無駄なく効率よく備える方法です。
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