【ママ防災士が選ぶ】非常用簡易＆携帯トイレのおすすめ7選

こんにちは。ママ防災士のえる子です。

この記事では非常用トイレのおすすめを紹介しています。

災害で電気か水道のいずれかが停止すると、水洗トイレは使えなくなります。

ライフライン復旧に時間がかかると、数日以上使用できないことも。
食事は数時間我慢できてもトイレは我慢できないことから、非常用トイレの備えは必須です。

その理由も含めて解説していきます！

災害時のトイレ問題は深刻！

復旧が遅い、仮設トイレもこない

大きな災害が起きると水洗トイレが使用できなくなることがありますが、停電や断水、上下水道菅の破損などその要因はさまざまです。

水道の復旧は電気などに比べて時間がかかるため、東日本大震災では下水処理場とし尿処理場の復旧に1年以上かかったところも。

家のトイレが使えなくても仮説トイレを使えばいいという声もありますが、実は東日本大震災で3日以内に仮設トイレが行き渡った自治体はなんと34%なんです。（日本トイレ研究所調べ）

家の中でもできない、避難所でもできない・・決して安心できる状況じゃありませんよね。

心身に影響が出る恐れも

排泄は、我慢することができない生理現象です。東日本大震災では、発災から9時間以内に約8割の人がトイレに行きたくなっています。（日本トイレ研究所調べ）

トイレが使えない、または不衛生で行きたくないという状況下の中では、自然と水分を控えるようになり、脱水症状やエコノミークラス症候群になるリスクが上がります。

さらにトイレに行くこと自体がストレスになってしまい、心の調子を崩してしまう恐れも。

トイレが使えなくなるということは、排泄できないだけでなくさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

溜めた水でトイレを流すのはNG！

よく、お風呂やバケツに水を溜めておいてトイレを流す　という方法がありますよね。

トイレの水を流す方法としては有効ですが、実は注意点が。

下水管や浄化槽が破損・被災している場合、水を流すのはNG！なんです。

パイプが詰まったり、汚水があふれ出し、被害が拡大する危険があります。

パイプから変な音がしていたり、自治体から要請があった場合は使用を中止しましょう。下水管や浄化水槽が壊れているかは判断がつきにくいので、できれば水を流さずに非常用トイレを使った方が安心です。

100均はおすすめできない理由

非常用簡易トイレは最低でも3日、できれば1週間分の備えが望ましいです。

トイレの平均回数は1日に5回ほどと言われているので、

5（回）×3（日）＝15回分
家族4人だと・・
15（回）×4（人）＝60回分

結構な数が必要になりますよね。

100均でも購入できますが、全てをまかなうとなると確保するのも大変だし、コスパも悪いです。

また、100均が小にしか対応していない場合もあるので注意が必要です。

簡易トイレと携帯トイレの違い

簡易トイレと携帯トイレの違いは、便座があるかないかです。

簡易トイレ＝簡易的な便座・便器を指し、処理をするための袋や凝固剤はついていません。商品として、簡易トイレ（便器）と携帯トイレ（凝固剤と処理袋）がセットで売られていることはあります！

簡易トイレの種類は組み立て式や折りたたみ式のものがあり、素材もプラスチックやダンボールなど豊富です。

対して携帯トイレとは便座がなく、凝固剤や給水シートと処理袋がセットになっています。

小専用のものや、大小兼用のものがあり、トイレに設置して使うタイプと袋に直接用を足すタイプに分かれます。

携帯トイレの選び方

さて、では選び方いってみましょう！

タイプ別携帯トイレ

携帯トイレには2つのタイプがあります。

・便器に設置タイプ
・携帯タイプ

です。

設置タイプは、自宅や避難所の便器にセットして使用します。
在宅避難できるけど断水している、という時に使えるので、
コスパや保管スペースを考えても、メインで備えておきたい簡易トイレです。

携帯トイレは、袋状の構造で片手で使用できるのがポイント。外出時やアウトドアでの使用に向いています。

携帯トイレの選び方3つのポイント

①消臭効果が高いもの

簡易トイレは、排泄物を凝固剤で固めたりシートに吸収させることで、水なしで用をたせるような仕組みになっています。

災害時はゴミの収集がストップしてしまうことがほとんどなので、長期間保管することになっても臭わないような消臭効果が高いものを選ぶことがポイント。

②凝固スピードが早いもの

凝固剤が固まるまでの早さは、商品によって結構ばらつきがあります。

凝固スピードが遅いものは、固まるまでの臭い漏れが気になる可能性が。

ムラなく固まる、凝固時間が持続する、など、凝固剤自体の性能がしっかりしているものが安心です。

③袋が厚手で中が見えにくいもの

汚物を入れる袋も選ぶ上で大事なポイントです。

まず濃い色のものを選ぶことが大切。中身が透けるのを防いでくれます。

また、厚手の袋なら丈夫で敗れにくく、臭い漏れもしづらいです。

迷ったら、トイレに設置できるタイプを選ぼう！

防災用としては、便座に設置できるタイプがおすすめです！

30枚〜100枚入りと種類が豊富なので家族の人数に応じて選べ、コスパが良いです。



100枚セットでも、外箱がコンパクトに設計されているものが多いので収納場所にも困りません。

持ち運びに便利な携帯トイレは毎回×家族分揃えるには向きませんが、キャンプなどのレジャーの他に遠出の際に備えておくのも良いですよ。

我が家で使っているトイレは、BOSの「非常用臭わないトイレセット」です。

子育て中のパパママならBOSを知っている方も多いはず。

オムツが臭わない袋で有名ですよね！

1箱に50回分が入っています。我が家はトイレ上部の収納に常備。

頻繁に来客のある家でもないので剥き出しです。笑

携帯トイレ【便座設置タイプ】のおすすめ4選

比較表

	トイレの女神 premium	トイレの救世主｜　簡易トイレ	Qbit｜　いつでもどこでも簡単トイレ	BOS 非常用臭わないトイレセット
価格	3,980円(50回分の場合)	3,580円(50回分の場合)	3,980円(50回分の場合)	4,400円(50回分)
内容	黒色ポリエチレンビニール袋、処理袋、凝固剤、説明書、防災ガイドブック	排便袋、処理袋、凝固剤、手袋、ポケットティッシュ、使い方説明書、チェックシート	黒色ポリエチレンビニール袋便器カバー用袋、凝固剤、手袋、防臭袋	汚物袋、防臭袋、凝固剤、便器カバー、取扱説明書
セット数	10回・30回・50回・80回・100回・120回・150回・200回	30回・50回・100回	50回・100回	1回・5回・15回・50回・100回・400回
保存期間	15年	15年	15年	15年
特徴	・日本製 ・防災士監修	・日本製 ・防災士監修	・A4サイズでコンパクト（50回分）	・種類豊富

トイレの女神 premium

凝固剤、排泄袋と処理袋まで全て日本製で作られた簡易トイレです。

抗菌・消臭機能がある成分をブレンドしており、20秒で排泄物を固め、臭い漏れをブロックします。

排泄袋は透けにくい黒色で、破れにくいPEポリエチレンを採用。

トイレに被せるだけの簡単取り付けで、子どもからお年寄りまで使いやすさにこだわっています。

トイレの救世主｜　簡易トイレ

ALL日本製で高品質の非常用トイレです。

約20秒でしっかり固まり、排泄・生ゴミ臭（メチルメルカプタン）や強い刺激臭（アンモニア）を抑えます。

凝固剤に劣化しにくいアルミパッケージを採用することで、15年の長期保存を可能にしました。

ティッシュもついているので、紙がない！といった緊急事態、外出先でも安心して使用できます。

Qbit｜　いつでもどこでも簡単トイレ

防災士が監修した簡易トイレです。

amazonや楽天でも常に上位にいる人気商品です。

回数分の手袋がついており、手を汚すことなく便座からビニール袋を取り外すことができます。さらに便器カバー付きなので、処理袋が水で濡れてしまうといったことも防げます。

30回分はA4サイズ、厚さ5.5cmにおさまるコンパクトサイズで収納場所にも困りません。

除菌、消臭効果がある凝固剤が嫌な臭いや菌の増加をしっかり抑えてくれますよ。

さらに、凝固剤はガスバリア性の高いアルミパッケージで包まれているので湿気を防ぎ、15年もの長期保存を可能にしたのがすごいところです！

通常タイプの他に、超強力消臭タイプもあります。

BOS　非常用臭わないトイレセット

防臭袋で有名なBOSの非常用トイレです。

赤ちゃんのオムツ袋としてもよく使われていて、子育て中のパパママなら知っている方も多いはず。

防臭力を売りにしているだけあって、7日経っても臭い漏れしないほど効果が高いとのこと！
災害時は自治体のゴミ収集がストップしてしまうことが多いので、自宅においておくことになってしまっても
安心です。

1回分〜400回分まで種類も豊富なので、人数構成に合わせて揃えられますよ。

携帯トイレのおすすめ3選

次に、携帯トイレのおすすめを3つご紹介します。

比較表

	いつでもどこでも携帯トイレ	クイックレスキュートイレ	セイワ　携帯トイレ
価格	1,980円(10回分)	1,480円(8回分)	372円（3枚1パック）
1回あたりの値段	198円	185円	124円
内容	・1袋に2回分 →箱用厚紙、半透明ビニール袋、黒色廃棄ビニール袋、凝固剤	消臭凝固シート入りミニトイレ、黒色ビニール処理袋、使用マニュアル	凝固剤入り尿処理袋、持ち帰り袋、前掛けシート
吸水量	500ml	700ml	600ml
特徴	・取手付きで 片手で持ちやすい	・コンパクト＆軽量	・前掛けシート付き

いつでもどこでも携帯トイレ

広げると箱型になっており、指をかける溝があることから、持ちやすい形状になっています。

車のサイドポケットに入るコンパクトさながら、広げると適度な大きさになるのでやりづらさもありません。

除菌・消臭凝固剤が嫌な臭いをしっかり抑えます。気密性の高いアルミパックを使用しており、15年保存なのも嬉しいポイント。

クイックレスキュートイレ

たっぷり700mlと、携帯トイレの中でもトップクラスの吸水量を誇ります。（成人の1回の尿量は250〜300ml）

あらかじめ中に給水シートが入っており、セットする手間がありません。

液体を入れるとジェル状に固まり、長時間キープします。

ポケットティッシュサイズで、重さも22gと軽いのでバッグの中に入れて持ち運ぶのにも便利ですよ。

セイワ　携帯トイレ

大手カー用品メーカーが作った携帯トイレです。

3枚セットでワンコイン以下とコスパ抜群。

もしもの時のために家族分揃えたいけど費用が気になる・・といった方におすすめです。

低価格ながら、容量600ccで安心。

さらに前掛けシートを付属しており、使用時の恥ずかしさも軽減できます。

まとめ

携帯トイレの選び方のポイント

・消臭効果が高いもの
・凝固スピードが早いもの
・袋が厚手で見えにくいもの

災害時のトイレ問題は深刻です。

食事は我慢できてもトイレは我慢できませんし、感染症や水分不足による健康被害など二次的な被害を生む可能性もあります。

最低でも3日、できれば1週間ほどの備えがあれば安心ですね。