この記事では軽量防災ポーチの作り方について解説しています。
普段持ち歩くかばんの中に防災ポーチを入れておくと、外出先で遭遇した災害やアクシデントにも対応することができます。
ミニマリストにもおすすめの最低限必要なものリストや女性はぜひ備えて欲しいもの、100均だけでできる防災ポーチもご紹介していますのでまだ作ったことがない方はぜひ参考にしてみてくださいね。
持ち歩いても負担にならないポーチを作るのがコツです!
防災ポーチとは
防災ポーチとは、外出先で災害に遭ったときに数時間〜半日を乗り切るための、持ち歩き用防災グッズです。
そもそも非常時の備えは3段階に分かれており、
0次の備え・・・外出先で被災した時の備え
1次の備え・・・非常時に持ち出すための最低限の備え
2次の備え・・・避難生活が長期化した時の備蓄
防災ポーチはこの0次の備えにあたります。
災害を想定してわざわざ持ち歩くのは面倒・・
いつ起こるかわからない災害のために毎日持ち歩くのは正直面倒臭くない?
防災ポーチが役に立つのは災害だけではありませんよ!
電車の大幅な遅延・運休や車の渋滞に巻き込まれたことはありませんか?
また、レアなケースですがエレベーターや建物に閉じ込められてしまう可能性も否めません。
防災ポーチは、そんな急に起こりうる非常事態にも対応するための備えになります。
特別なグッズは必要なし!いつも持ち歩いているもの+αでOK!
「防災ポーチ」と聞くと、何か特別な防災グッズを用意しなければいけないイメージですが、そうではありません。
例えば最低限持ち歩いて欲しいものの中にはモバイルバッテリーや絆創膏、マスクがありますが、これって普段のポーチの中に入れている人も結構いますよね。
日頃持ち歩いているものに、半日家に帰れなくなってしまった時にあったら役立つものをプラスすれば防災ポーチは完成です。
あったら役立つものは人によって異なるので、これをいれなければ行けないといった決まりはありません。
最低限入れて欲しいもの、あったら便利なものを紹介するので、参考にしてオリジナルの防災ポーチを作ってみてくださいね!
また、エマージェンシーシートや簡易トイレなどの専用防災グッズを備えている人は少ないかもしれませんが、これらは100均でも手に入るので備えのハードルはぐっと下がりますよ。
防災ポーチの作り方のコツ
防災ポーチを作る時は、
・できるだけ軽量にする
・普段使いのカバンに合った大きさにする
・入れるものを厳選する
がポイントです。
重い・場所を取るなどで持ち歩かなくなるのでは意味がないので、できるだけ負担がかからないポーチを自作しましょう。
重さの理想は200g〜300g、重くても500g(ペットボトル1本分)までに抑えるのがおすすめです。
バッグの中でかさばらないようするためには、バッグの形状に合わせて(ハンドバッグ、トートバッグは薄さ重視、リュックはコンパクトさ重視)ポーチを選ぶようにすると失敗が少ないですよ。
手持ちのポーチや雑誌の付録で十分ですが、新しく揃えるなら防水で中身が見やすいものをおすすめします!
上記の条件をクリアするためには、中に入れる防災グッズをかなり厳選する必要があります。
防災ポーチに最低限入れて欲しいもの(ミニマリストにも!)
防災ポーチに最低限いれて欲しいもののリストは以下の通りです。
・モバイルバッテリー
・ウェットティッシュ
・マスク
・絆創膏
・携帯トイレ
・アルミシート
・ホイッスル
・現金
・身分証明書と家族の連絡先のコピー
モバイルバッテリー
何はなくとも絶対に備えて欲しいNo. 1がこのモバイルバッテリーです。
外出先で災害やアクシデントに遭遇したとき連絡手段や情報収集ツールとしてスマホは必須ですが、充電が切れてしまっては使いものになりません。
防災グッズとして備えたいモバイルバッテリーの条件は以下の通りです。
・容量10,000mAh以上(スマホのフル充電2回以上)
・2A以上(急速充電可能)
・軽量
・コンパクト
・PSEマーク付き
・信頼できるメーカー
ウェットティッシュ
災害時は断水してしまう可能性が高いので、手や体を拭いたり汚れた持ち物を拭いたりと何かと便利なウェットシートを備えましょう。
使える範囲が広い、
・ノンアルコール
・無香料
のものがおすすめ。
大判タイプが使いやすいですが、持ち歩きやすさを重視するなら小さめタイプでも十分です。
マスク
感染症対策に欠かせないマスクですが、災害時に発生する粉塵や煙、ガスなどの有害物質の吸い込みを防止するのにも役立ちます。
個包装のマスクであれば清潔に持ち歩くことができますよ。
絆創膏
避難中の怪我に備えて、常に2〜3枚は持ち歩きましょう。
災害発生時は瓦礫や散乱物など思わぬもので怪我をしてしまうだけでなく、走ったり長時間歩き続けて靴擦れを起こしてしまう可能性もあります。
キズパワーパッドなどの防水性のものがおすすめです。
携帯トイレ
断水してしまった場合や被災した場所にトイレがない場合に備えて、携帯トイレの備えがあると安心です。
使用した後は持ち帰る必要があるので、防臭性が高いものを選びましょう。
実は、赤ちゃんのオムツの防臭袋で有名な「BOS」からも携帯用トイレが販売されています。我が家は日常でもBOSの防臭袋を使用しているので匂いの漏れなさは体感済み!本当に漏れないんです。
持ち歩き用としては1回分を備えて、残りは自宅備蓄にしましょう。
アルミシート
外出先で夜を過ごさなければならなくなった場合の防寒対策として、アルミシートが便利です。
薄手の保温シートで作られており、体を包むことで体温を逃すことなくブランケットがわりになってくれます。
コンパクトなものでも十分効果を発揮してくれるので、防災ポーチに入れるものは携帯性を重視したいですね。
ホイッスル
ホイッスルは室内に閉じ込められたり、瓦礫の下敷きになった時に助けを呼ぶための防災グッズです。
大声を出して呼び続けるのと違って、体力を温存しながら助けを待つことができます。
ホイッスルは100均にも売っていますが、中に玉が入っているタイプのものは雨に濡れると鳴らなくなるので注意が必要です。
我が家でも購入したコクヨのツインウェーブは、
・キャップ付きで衛生的
・吹く力が弱くても大きな音が鳴る
・2つの音域が同時に出てより広範囲に届く
・薄型
と防災に適したホイッスルです。
現金(小銭)
電子決済の普及で現金を持ち歩かない人が増えていますが、災害で停電が起こると使えなくなってしまう可能性が高いです。
水・食料の購入や公衆電話の使用を想定して、普段の財布とは別に現金を備えておきましょう。
災害時はお釣りの不足でお札での支払いを断られてしまう可能性があるので、小銭を多めに準備するのがおすすめです。
私は1,000円札1枚、500円玉1枚、100円玉5枚、10円玉5枚、5円、1円を数枚の計2,000円ほどをジッパー袋に入れて持ち歩いています。
身分証明書と家族の連絡先のコピー
身分証明書のコピーは、忘れがちですが絶対備えて欲しい物です。
大規模災害発生時には、身分証の提示だけで預貯金が引き出せる特別措置が取られることがあります。
財布に運転免許証や保険証を常に入れている人でも、万が一の紛失に備えてぜひコピーを用意しておきましょう。
また、家族と離れて被災したときや自分に何かあったときに備えて家族の連絡先も一緒に入れておくと安心です。
余裕があればプラスして欲しいもの
お菓子
災害時、いつ帰れなくなるか分からないときのために飴やチョコなどのカロリーが高いものを防災ポーチに忍ばせておくと便利です。
栄養補給の目的もありますが、何より甘いものは心をホッと落ち着かせ、ストレスを和らげてくれる効果があります。
手軽に栄養補給といった意味では、バータイプの栄養補助スナックもいいですね。
夏場は塩分チャージできる飴やタブレットがあると、熱中症対策にも役立ちます!
ペンとメモ帳
万が一スマホが使えなかったときのためにもメモ帳とペンはぜひ備えておきたいものです。
子連れで避難しなければいけなくなった時などに、お絵描きをしたり時間潰しにも重宝しますよ。
防災用に備えるなら防水タイプのメモ帳がおすすめです。100均にも売られています。
歯磨きシート
夜に災害に遭い、自宅外で一晩過ごすことになった時のために歯磨きシートの備えをおすすめします。
口内を清潔に保てないと、口の中の健康だけでなく身体全体に悪影響を及ぼします。
何より、口の中が気持ち悪い状態が続くとストレスが溜まりますよね。
水いらずで汚れをスッキリ拭き取れるシートタイプが重宝しますよ。
ホッカイロ
冬場の寒さ対策に必須のグッズです。
また、夏でもクーラーの効きすぎた部屋にいる場合や突然の腹痛などにも重宝します。
女性特有のもの
生理用品
生理周期が整っている人でも、自分がいつも使っている生理用品を一つは持ち歩いてください。
突然の災害から来る不安やストレスで周期が乱れて突然生理がきてしまうことは十分あり得ます。
できれば下着が汚れてしまったときのために使い捨てのショーツをセットで持ち歩いておくとより安心ですね。
防犯ブザー
残念ながら、災害時は女性を狙った犯罪が増えます。
災害やトラブルに見舞われて帰宅が夜遅くになってしまうことも十分考えられるので、自分の身を守るためにも防犯ブザーを備えておきましょう。
ホイッスルでは間に合わない可能性が高いです。いざというときにすぐ使えるよう、紐やピンを引っ張って鳴らすタイプのものがおすすめです。
ポーチの外側に付けておくようにしましょう。
スキンケアセット
自宅外で一晩避難することになったときのために、化粧水やクレンジングが入ったスキンケアセットがあれば安心です。
クレンジングはオイルだと水が必要になるので、シートタイプのものを選びましょう。
私の防災ポーチの中身を公開!
私がいつも持ち歩いている防災ポーチをお見せします。
ポーチはダイソーで購入したものです。クリアになっているので中が見やすくなっています。ホイッスルはいざという時に使いやすいよう、チャック部分にくくりつけています。
外出時は子どもと一緒のことがほとんどなので、お菓子はマザーズバックにも入れて多めに持ち歩くようにしています。
今は妊娠中なので生理用品は備えていませんが、お腹を冷やさないようにカイロは常時持ち歩くようにしています。
重さを量ってみると、526gでした。防災ポーチの重さの目安が500g以内とされているので、少しオーバーしています。
普段は車での移動が大半なので重さはあまり気になりませんが、電車や徒歩での移動が長い時はウェットティッシュを小さめのものに変えたりできるだけ軽量化するようにしています。
全て100均のグッズで防災ポーチ作ってみた
普段の持ち物に+αでOKなのは分かったけど、やっぱり色々揃えるのはハードルが高いなあ・・
100均の商品のみで作れる防災ポーチを紹介しますよ!
防災ポーチに最低限入れて欲しいものリスト(現金と身分証明書のコピーを除く)を全て100均で揃えてみました。
【最低限必要なもの】
・モバイルバッテリー(1,000円商品)
・ウェットティッシュ
・マスク
・絆創膏
・携帯トイレ
・ホイッスル
・ポーチ
【できれば備えたいもの】
・お菓子
・ペンとメモ帳
ポーチを含め計10点を100均で揃えることができました。
モバイルバッテリーは10000mAhの1,000円商品を購入しましたが、4000mAhの500円商品も売られていました。
4000mAhは重量100gと軽く、スマホ1台の充電であれば容量も十分なのでおすすめです。
アルミシート→静音性が低いのでかしゃかしゃ音が気になる
ホイッスル→水に濡れると使えない場合がある
など、性能を求めると100均商品ではやや物足りない部分もありますが、「防災ポーチを備えるのはハードルが高い」「できるだけ安く、気軽に備えたい」という方は、まずは100均で揃えてみるのもおすすめです。
まとめ
防災ポーチは、外出先でのもしもの時に役立つグッズを入れたものなので、非常時を想定して普段ポーチに入れているものに少しプラスするだけでもOKです。
持ち歩いているのといないのとでは安心感が違うので、100均を活用したりして備えのハードルを下げてみてくださいね。