突然の災害で家が被災した時、すぐに持ち出せる防災グッズを用意しているのとしていないのでは、自分と大切な家族の命を守れるか大きく変わってきます。
もしものために備えたいけど何が必要かよく分からないしなるべくお金はかけたくないな…
最低限必要なものだけを分かりやすくリスト化して紹介します!
この記事では、子どもからお年寄りまで全員共通の必ず備えておきたい防災グッズと、あると被災時に安心な防災グッズを紹介します。
災害規模や発災状況、性別や家族構成によって必要なものは変わってくるので、まずは基本の防災グッズを準備して、各家庭にあわせて加えるようにしてくださいね。
- 最低限備えるべき防災グッズ13アイテム
- あると安心な防災グッズ17アイテム
最低限必要な持ち出し用防災グッズ13アイテム
持ち出しバッグ | リュックサック |
食料・水 | 保存水、非常食 |
スマホ関連 | 充電器 |
衛生用品 | 簡易トイレ、ウェットティッシュ、タオル、マスク |
防水・防寒 | レインコート、アルミブランケット |
その他 | ホイッスル、現金、顔写真付きの身分証明書のコピー |
リュック
- 反射材がついている
- 防水機能(撥水性)がある
- 容量が20L以上
- 体にあった疲れにくい仕様
防災グッズをいれるカバンは、リュックタイプを選びましょう。
両手が空き、自由に使える方が避難する時になにかと便利です。
反射材がついている
夕方や夜に避難することになった場合に備えて、反射材つきのリュックを選ぶようにしましょう。
大規模災害時は、停電する可能性もあり外が真っ暗だと自分の存在を気づいてもらえない可能性があります。
反射材がリュックについていない場合は後から自分でつけることもできますよ。
反射材はショルダー部分と本体部分二か所につけるようにしましょう。
防水機能(撥水性)がある
避難するときに雨や雪が降っている可能性もあります。
防災グッズをだめにしてしまわないためにも防水機能があるものを選びましょう。
また、防水機能があると、水を吸ってリュック自体が重くななるということも防げます。
容量が20L以上
持ち出し用防災セットは、最低限のものに年齢性別や家族構成にあわせて必要なものを足すのがベストです。
プラスしていれることができるように、最低でも20L~入るリュックを準備するのがベストです。
市販の防災リュックも24L~35Lの容量で販売されているものが多いです。
体にあった疲れにくい仕様
災害下で避難する時、足場が悪かったり、何㎞も歩かなければならない場合があります。
体力の消耗を防ぐために、自分の体にあった疲れにくいリュックを選ぶようにしましょう。
保存水
- 市販の水ではなく長期保存水
- 1日分(500ml×3本)だけ備える
市販の水ではなく長期保存水
スーパーやコンビニに売っている市販の水は意外にも賞味期限が短く、1年~1年半ほどです。
開けなければ問題ないと思われがちですが、市販の水はペットボトルに目に見えない小さな穴が開いており、時間が経つごとに蒸発したり劣化が進んでしまいます。
保存用に作られた水はペットボトルが厚く小さな穴が少ないため、より長い期間保存することができます。
入れ替えの手間も考えると、5年~7年の長期保存水がおすすめです。
1日分(500ml×3本)だけ備える
水は生き抜くのになにより大切なのでつい備えすぎてしまう人がいます。
しかし、入れすぎると他の防災グッズのスペースが無くなったり、リュックが重くなって避難が大変になってしまいます。
持ち出し用としては1日分(500ml×3本)を備え、自宅の備蓄品として保存水を多目に備えるようにしましょう。
非常食
- 軽くてかさばらないもの
- 栄養バランスがいいもの
- 好みにあうもの
軽くてかさばらないもの
非常食といえば缶詰をイメージするかもしれませんが、持ち出し用としてはなるべく軽くてかさばらないものを1日分用意するようにします。
効率的にエネルギー補給できるように、ご飯・パン・カロリーメイトなどのバランス栄養食やおかしを備え、容量に余裕があればおかず類もいれるようにしましょう。
ご飯であれば水やお湯でもどせるアルファ化米、パンはパウチタイプのものが便利です。
栄養バランスがいいもの
災害下では強いストレスがかかるため、健康を害してしまいやすいです。
栄養バランスがいいものをとり、しっかり体調管理をしましょう。
特にビタミンやミネラルが不足しがちなので、野菜ジュースや野菜がたくさんはいった保存食を備えるのがおすすめです。
好みにあうもの
災害下のストレスの中、好みにあうものを食べて少しでも緊張を和らげることはとても大切です。
平時から非常食を食べてみて、自分や家族の好みを知り、好きなものを備えるようにしましょう。
いかしなど甘いものもストレス緩和につながるのでおすすめです。
充電器
モバイルバッテリーと乾電池式の両方を備える
モバイルバッテリーと乾電池式の両方を備える
スマホの充電は、モバイルバッテリーと乾電池の両方を備えておくのが基本です。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
モバイルバッテリー | 容量が大きい 充電スピードが早い | あらかじめ充電する必要あり 長期保存できない(自然放電する) |
乾電池式 | 保存できる期間が長い 電池さえあれば使える | 容量が小さい 充電スピードが遅い |
表のように、それぞれメリットとデメリットがあり、両方を備えておくことでデメリットを補うことができます。
簡易トイレ
- 1人3~5回分は備える
- 女性・高齢者・お年寄りがいる家庭は大目に
災害が発生すると、断水したりトイレが壊れてしまう可能性があるので、簡易トイレを備えるようにしましょう。
市販の非常用のトイレは大体3回分1セットで販売されています。
最低限の数としては3回分ですが、災害時はストレスによりトイレのリズムが崩れる可能性があるので。4リュックの容量に余裕があれば5回分位は備えておくのがおすすめです。
また、避難所には仮設トイレが設置されますが、女性の場合長蛇の列ができやすいです。
高齢者や子どもも、仮設トイレでは上手く用が足せない場合があるので、女性や高齢者、子どもがいる家庭は簡易トイレを多目に備えておくようにしましょう。
ウェットティッシュ
- ノンアルコール、無香料のもの
- できれば厚みのある大判タイプ
被災してすぐは入浴や歯磨き、手洗いができないことが多いので、清潔を保つためにもウェットシートは必須です。
手や体以外にも口元を拭いたり赤ちゃんに使用する場合もあるので、刺激の少ないノンアルコールで無臭タイプを備えるようにしましょう。
また厚みのある大判タイプだと、体中すみずみ拭けたり、少量でよければ裂いて使うなど使い勝手がいいです。
タオル
- かさばらない薄手のもの
タオルは、汚れをふいたり防寒用としてなど多用途に使えるので備えておきたいですが、かさばらないものを選ぶのがおススメです。
手ぬぐいなどの薄手のものや、最近では圧縮タオルも発売されています。
マスク
- 使い捨てで、個包装されたものを選ぶ
災害発生後は粉塵が舞うことがあるので、吸い込まないためにマスクが必須です。
また、避難所やスーパーなど、人が集まる所にいく機会も増えるので感染症予防としても大切です。
防災用として備えるものは、使い捨ての不織布マスクで、できるだけ個包装されたものを選びましょう。
レインコート
- 上下セパレートのもの
- 防水・透湿性能があるもの
雨や雪の中を避難する場合もあるので、レインコートを備えておくようにします。
上下セパレートのもの
レインコートといえばポンチョタイプもありますが、災害用としてはかならず上下セパレートタイプを選ぶようにしましょう。
避難する時に大切なのは体を濡らさないことです。
ポンチョタイプだと足元が守れない、すき間から雨が入るなどの恐れがあります。
その点セパレートタイプは身体にフィットするものを選べば、体温や体力を奪われるのを防ぐことができます。
防水・透湿性能があるもの
安いペラペラのものだと、強い雨で水が染み入ってくる場合があります。なるべく厚めで防水性が高いものを選びましょう。
透湿性能とは内側にこもった湿気を外に逃がすことです。汗をかいてレインコートの中に湿気がこもるといったことがなくなります。
レインコートにあまり予算をさけない場合は、ひとまず上下セパレートのものをかならず備えるようにしてください。
アルミブランケット
- 全身を覆える大きさのもの
- カサカサ音のすくないもの
アルミブランケットは薄いアルミでできた防寒用のブランケットです。
コンパクトにたたむことができ、かさばらないので持ち出し用袋の中にかならず入れておくようにしましょう。
選ぶポイントは、頭から足まですっぽり覆える大きさであるということです。
アルミブランケットは外からの冷気を防ぎ体からの熱を反射させることによって保温効果を保っているので、大きいものを選ぶことによって温かさをたもつことができます。
避難所で使用することも想定されるので、周りの人の睡眠を妨害しないようにカサカサ音のすくないものを選ぶとストレスが少ないです。
ホイッスル
- 吹きやすく、疲れずに吹き続けられるもの
- 音が遠くまで届くもの
必要な防災グッズと言われると、つい非常食や簡易トイレなどを思い浮かべがちですが、生命に関わる一番重要な防災グッズはホイッスルです。
ホイッスルは家屋などの下敷きになった時に、自分の居場所を知らせるために使います。
吹きやすく、疲れずに吹き続けられるもの
子どもやお年寄りはもちろん、災害下では体が弱っている可能性があるので、弱い息でも音が出るものを選ぶことが大切です。
防災用ではない一般的なホイッスルはお腹に力をいれなければいけないものも多いのでいざという時に吹けないことがあります。
吹き口が狭い防災ホイッスルは、微量の息でもしっかり音に変えてくれます。
音が遠くまで届くもの
音が届く距離が遠ければ遠いほど、見つけてもらえる可能性が高くなります。
良い物だと、なんと150m先まで届くものもあります。
現金
- 1,000円札と小銭
災害時は現金を使う機会が多いです。
普段キャッシュレス決済をメインに使っている人も備えておくようにしましょう。
相手がおつりをだせない可能性もあるので、1,000円札+小銭で備えるのがベストです。
身分証明書のコピー
持ち出し用バックの中に通帳と印鑑を入れている人がいますが、これは必要ありません。
大規模な災害が発生すると顔写真つきの身分証明書を提示することでお金を引き出せるという特別措置があるからです。
原本は日常生活で使用すると思うので、コピーを備えておくようにしましょう。
あると助かる防災グッズ17アイテム
充電グッズ | 手回し充電ラジオライト |
衛生グッズ | 歯磨きシート、水なしシャンプー |
避難グッズ | ヘルメット、手袋、スリッパ、ゴーグル |
食事グッズ | 紙食器・ラップ、発熱材 |
その他 | 着替え、ランタン、エアーマット、寝袋、ウォーターバック トイレットペーパー、救急セット、乾電池 |
手回し充電ラジオライト
- 本体蓄電型
- 多機能タイプ
手回し充電ラジオライトは、回すのに労力がいる割に発電力が小さいので、充電器としては向きません。
ただ、ラジオやライトとして使うには、コンパクトでとても便利です。
その他にもSOSアラームがついているもの、防水機能があるものもあるので、出来るだけ多機能タイプを選ぶのがおすすめです。
また、手回し充電でも本体蓄電型を選ぶと、一定速度で回し続ける必要がなくなり、電気を本体に備えて使いたいときに使うことができるようになります。
歯磨きシート
災害下でも、口や体の健康を考えると歯磨きが欠かせません。
しかし、断水して水が使えなかったり確保が難しい可能性があるので、歯ブラシよりも歯磨きシートをそなえるようにしましょう。
歯磨きシートを使うと水なしで歯を清潔に保つことができます。
口腔ケアを怠ると、感染症につながる恐れがあるので、気をくばるようにしましょう。
赤ちゃん用の歯磨きシートもあります。
水なしシャンプー
数日の間髪が洗えなくても、命にかかわることではありませんが、精神衛生上とても負担があります。
特に夏場はべたついたり匂いがするととても不快ですよね。
被災して強いストレスがかかっている状態で、さらにこのような不快感が増すのはメンタル的にもよくありません。
水なしシャンプーが一つあれば気分転換になりますし、水や泡の飛び散りを気にせず頭をすっきりさせることができます。
ヘルメット
- 国家検定認定品のもの
- サイズ調整でき、頭にフィットできるもの
ヘルメットは家族全員分必要ですが、大きくてかさばりますよね。
そんな時は折り畳み式のヘルメットを備えると普段の置き場所にも困りません。
国家検定認定品のもの
ヘルメットは保護帽の規格が定められており、衝撃吸収性と耐貫通性を試験し、クリアしたものだけが国家検定認定品として認められます。
合格したヘルメットには「労・検」ラベルがついているので、このラベルがついているものを選ぶようにしましょう。
サイズ調整でき、頭にフィットするもの
避難時や転倒時に脱げてしまうことを防ぐため、頭にフィットするものを選ぶことが大切です。
・あごひもがしっかりしていてサイズ調整できる
・ヘッドバンドがある
この二つがあると自分の頭にしっかりあわせ、固定することができます。
手袋
耐熱や防刃性のある手袋
作業用手袋といえば軍手を思い浮かべますが、綿素材の軍手よりも耐熱・防刃に優れた手袋を選ぶ方がベターです。
災害下では、落ちたガラスを拾ったり、瓦礫やとげがたった木をさわることもあるので手を保護するために頑丈な手袋を準備するようにしましょう。
スリッパ
スリッパは家の中や避難所で足の裏を守るために使用します。
底が厚いものがいいですが、持ち出しリュックの中でかさばってしまうのでコンパクトにおりたためるものか、使い捨てのものもいいですね。
ゴーグル
災害時は、粉塵や煙など様々なものが風に舞っていることがあるので目を保護するためにゴーグルを着用します。
防災用のゴーグルが販売されていますが、安価なもので揃えたいなら花粉症用のゴーグルでかまいません。
紙皿・紙コップ・ラップ
災害下では水は大変貴重なので、洗い物は出来るだけ減らす必要があります。
紙皿にラップをかければ、使ったあとにラップを捨てることで再利用できます。
紙皿と紙コップは折りたたみ、ラップは外箱を外すことでコンパクトに備えることができます。
発熱材
発熱材と少量の水を使用することで蒸気を出し、食品を温めることができます。
電気や火を調達しにくい災害下でもあたたかいご飯をたべられます。
強いストレスを受けているなかでも、温かいものを口にすると少しでもほっとできるので、一つそなえておくと役立ちます。
着替え
着替えの服や下着を、1人1~2日分用意しておきましょう。
かさばりがちな衣類ですが、圧縮袋にいれればコンパクトにおさめることができます。
手で空気を抜くことができるトラベル用の圧縮袋がおすすめです。
ランタン
- LEDライト
- 乾電池式
ランタンは、火事や一酸化中毒の心配がなく安定した明るさのあるLEDライトがおすすめです。
LEDライトの電源タイプは「乾電池式」と「充電式」の2種類があります。
充電式だと使い切ってしまった時再充電ができないので、乾電池式にして乾電池を多目に備えておくと安心です。
家族で暮らしている場合は一つだと移動もままならないですし、明かりのない環境は不安感が増してしまうので、2個以上備えるのがベストです。
エアーマット
- 破れにくい
- 膨らませやすい
避難所で生活することになった場合、すぐに寝具類が支給されるとは限りません。
充分な用意がなく冷たい床で寝ると、体がとても疲れてしまいます。
災害で心身共に疲れているときには少しでも体を休められる環境が必要です。
膨らませやすく、やぶれにくいものを選ぶようにしましょう。
最近では10年以上長期保存可能なもの、3カ月繰り返し使用可能なものなどが多く出回っています。
寝袋
避難所で寝泊まりする場合、エアーマットとあわせて寝袋も準備しておきましょう。
最近ではアウトドア用でも沢山の種類があるので、コンパクト&保温性のあるものを選びましょう。
エアーマットを床に敷き、その上で寝袋で寝れば、冬の避難所でも寒さを和らげることができます。
ウォーターバック
- 折りたためるもの
ウォーターバックは給水車から水を入れてもらう時に使います。
持ち出し用防災バックにいれるものは折りたたみタイプを選びましょう。
トイレットペーパー
災害時、色々な場面で役に立つのは意外にもティッシュペーパーではなくてトイレットペーパーです。
一見かさばりがちですが、芯を抜いて押しつぶすとかなり小さくなります。
一家庭あたり1ロールが備える目安です。
救急セット
ケガや具合が悪くなった時に備えて救急セットを備えておきましょう。
備えておくものは以下のとおりです。
救急セット:絆創膏、ガーゼ、包帯、消毒液、ミニハサミ、ピンセット、体温計など
薬:風邪薬、頭痛薬、生理の薬、胃腸薬、目薬、持病の薬など
薬の箱そのままだとかさばるので、小さいジップ袋かお薬ケースにいれるのがおすすめです。
乾電池
先に紹介した乾電池式充電器やLEDランタンなど、乾電池は何かと使う場面が多いので多目に備えておくのがおススメです。
乾電池には保存期間があり、放っておくと1年に数パーセントずつ自然放電してしまいます。
マンガン乾電池は1~2年、アルカリ乾電池は5年ほどが寿命ですが、長期保存可能な電池だと10年もつものもあるのでそちらを選ぶようにしましょう。
コスパが良くて安心なのは市販の防災セット
必要なものは分かったけど一つ一つ揃えるのは大変そう。
市販の防災セットを買えば間違いないよ!
いざ防災グッズを揃えようとおもっても、
・揃えるのに手間とお金がかかりそう
・100均で揃えるのではだめ?
・信頼できる商品なのかな?
こういった疑問がでてくるかもしれません。
そこでおすすめなのは市販の防災セットを購入して、家庭の状況に応じて必要なものを足す方法です。
市販の防災セットは2人用だと2~3万するので、高いと思われるかもしれません。
しかし、一つ一つ揃えていくと5万以上かかったという話もあります。
今時、100均でも防災グッズは売っていますが、すぐ壊れてしまう場合もあります。
いざという時に使えなかったということにならないようにしっかりしたものを備えたいですね。
市販の防災セットを選ぶときは、
・防災メーカーと専門家(防災士など)が共同開発している
・必要なものが揃っている
・官公庁や大企業に納品実績がある
上記のポイントをおさえているものだと、信頼できる防災セットといえるでしょう。
コスパが良くおすすめなのはシェルターの防災セットです。
我が家も、シェルターの2人用に女性用防災グッズ、こども・赤ちゃん用防災グッズをプラスして備えています。
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