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液体ミルクは危険で怖い?飲むなと言われている理由。メリット・デメリットも解説

液体ミルク危険?のアイキャッチ

液体ミルクはどうして長期間保存できるの?

液体のまま保存するために体に悪いものが入っている?

液体ミルクは調乳いらずで手軽にあげることができて便利な反面、販売開始から日が浅いためか、
「危険」
「飲ませないほうがいい」
という声があるのも事実です。

この記事では液体ミルクに関するこんな疑問を解決します。

目次

液体ミルクが「危険、飲むな」と言われている理由

液体ミルクの画像

被災地で「危険 飲むな」の貼り紙が貼られたのがきっかけ

海外では広く普及している液体ミルクですが、日本では政府に認可されたのが2018年8月販売開始が2019年3月と割と最近の出来事です。2016年の熊本地震を機にニーズが高まり、署名活動などを通して法改正が進み、数年かけて販売が実現しました。

「液体ミルク は危険 飲むな」と言われた事の発端は実は認可後の2019年9月に起きた北海道地震です。

被災した安平町に支援物資としてフィンランド製の液体ミルクが届けられました。しかし、説明書がなくどう使うか判断しかねたという理由で「危険 飲むな」という貼り紙が貼られてしまったのです。

安平町の他に5つの町に配られましたが、結果的に使用したのは1人のみ。

液体ミルクへのなじみがなかったことで誤った認識が広がってしまい、活用できなかったという残念な結果になってしまいました。

液体ミルクが日本で販売されていなかった理由

実際には液体ミルクは安全で、赤ちゃんに安心して飲ませられるミルクです!

日本で販売されていなかったという理由で、危険なものだと認識してしまう人がいますが、今まで販売されなかったのは、

液体ミルクの規格が日本に存在してなかったから。

国が禁止していたのではなく、基準が設けられていなかったことで販売ができなかったのですね。

ここ数年で子育て世帯からのニーズが高まり規格が定められ、導入に至りました。



液体ミルクは粉ミルクより安全!?

液体ミルクは制定された規格基準を満たすために、栄養面や安全面の様々な課題をクリアして出来上がりました。

える子

ミルクの栄養を損なわずに長期間の保存を実現させた企業努力の賜物ですね!

粉ミルクは缶を開けた瞬間から少しずつ劣化が始まりますが液体ミルクは1回分飲みきりで密封状態が保たれているので、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機構(FAO)では感染リスクの高い乳幼児については粉ミルクより液体ミルクを推奨しているそう。

安全面でもなんら問題ないことがわかります。

える子

そんな液体ミルクのメリットやデメリットを解説します

液体ミルクのメリット

液体ミルクの画像

誰でも簡単に授乳可能

液体ミルクはすでに調乳済みのものが入っているので、ミルクの量を計ったりお湯を入れて混ぜたりする手間がありません。

ミルク作りって粉の量を正しく計る・適温になるまで冷ます・消毒する・と工程が多く面倒ですよね。

液体ミルクであれば調乳が不慣れな人でも簡単にミルクをあげることができるので、おじいちゃん・おばあちゃんや家族に預けるときにも大変便利です。

素早く授乳でき、負担軽減に

液体ミルクは容器を開けて哺乳瓶に移し替えるだけで簡単にミルクをあげることができます。

最近では缶の液体ミルクに取り付けて直接飲ませることができるアタッチメントも登場しました。

調乳の必要なく素早く授乳できるので、手間を減らせて育児の負担軽減にもつながります。

える子

特に夜間の授乳の時にとても役立ちました!寝ぼけて粉ミルクをどれくらいの量入れたかわからなくなるのはあるあるですよね・・

外出時の荷物を減らせる

粉ミルクの場合、お出かけのときにはミルク・熱湯・湯ざましを持っていく必要があり、荷物が重くかさばります。

しかし液体ミルクの場合は哺乳瓶やアタッチメントを持っていくだけでいいので荷物が減り、どこでも気軽に飲ませやすいのが魅力です。

災害用備蓄としても便利

常温保存可能なので、ストックをしておくと災害時にも役立ちます。

量は最低でも3日分、できれば1週間分を目安に備蓄しましょう。

液体ミルクの消費期限は製造から1年と短めなので、日常的に消費して無くなったら買い足すローリングストック法での備蓄がおすすめです。

液体ミルクのデメリット

値段が高い

液体ミルクの価格は量に違いはありますが、1つあたり220円前後と同量の粉ミルクと比べると少々割高。およそ2〜3倍ほど液体ミルクの方が高いと言われています。

全てを液体ミルクに置き換えてしまうと家計へのダメージが大きいので、外出時や夜間授乳のときだけ利用するなどうまく使い分けていきたいですね。

量の調整がしづらい

販売から数年たち徐々に普及はしていますが、まだまだ粉ミルクに比べると種類が少ないのが現状です。

容量で見てみると、一番少量なもので125ml、その後200ml、240mlとなります。

1回で飲みきりやすい量に設定されてはいますが、残してしまったり、月齢の小さい赤ちゃんだと小さい容量のものでも飲みきれないことも。

液体ミルクは基本的に一度開封すると、口をつけていなくても保存せずに破棄することが推奨されています。

衛生上仕方がないとしても少しもったいなく感じますね。

また、粉ミルクのように10ml〜単位でのちょい足しができないのも難点です。



える子

今後液体ミルクがもっと一般的なものになって、サイズ展開が増えるといいですね!

冬の外出先での使用は一手間かかる

温め要らずで常温で飲ませられるのも液体ミルクのメリットですが、秋冬は冷えてしまっていて赤ちゃんが飲んでくれないときも。

冷たさが気になるときは常温程度まで温めるようにとパッケージに記載がありますが、実は電子レンジでの温めは禁止されており、湯煎が推奨されています。

けれど外出先での湯煎は難しいですよね。カイロや胸元で温めるという方法が良いようですが、どちらにせよ冬の外出先での授乳には一手間かける必要がありそうです。

まとめ

「液体ミルク危険飲むな」の 事の発端は、被災地での誤った認識が広がってしまったことからということがわかりました。

国の認可が降りて1ヶ月後だった当時と比べると液体ミルクも徐々に認知されていますが、まだまだ使っている人は
少ないのが現状。

メリット・デメリットがあるので、理解した上で粉ミルクと上手に使い分けて行きたいですね。

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